校長挨拶

木島平村は、長野県の北部に位置し、千曲川を挟んで飯山市の対岸にあり、南に高社山、東はカヤの平高原、北は毛無山系と三方を山に囲まれた自然豊かな所です。

平成22年に3つの小学校(北部小、中部小、南部小)が統合し小学校が1校となり、この統合を契機に、木島平小学校の授業改善を中心とする学校づくりによって中学校の教職員や村民に「ふるさと木島平を心に刻む教育の実践」により、子どもたちに農村生活の価値を実感させ、村づくりの担い手として育ってほしいと願いが浸透してきました。

現在、小中学校では協同的な学びを形成し、質の高い学びを一貫して追い求めることを通して、子どもたちに生涯にわたり学び続けるための基礎力を養う教育を推進しています。私たちは、それを「木島平教育」と呼び、小中一貫型教育と学校のコミュニティ化によってその充実を図っています。

現在、国で進めている教育再生会議 第五次提案「子供の発達や学習者の意欲・能力に応じた柔軟かつ効果的な教育システムの構築について」の答申に、小中一貫型教育の制度をはじめとする学校間連携の一層の推進を謳っています。そのなかの小中一貫型教育は2つの類型を示しており、本村が推進している小中一貫型教育は「小中一貫型小学校・中学校(仮称)」に属していくと考えられます。既に、木島平村小中一貫型教育は、9年間の教育課程を4(前期)・3(中期)・2(後期)で編成し、特に3つの教科(算数・数学、外国語活動・英語、体育・保健体育)で教科担任制も導入しています。

私たちは、間違って恥をかくかもしれないという子どもたちの不安感を解放し、共に学ぶ喜びに満たされ、子どもたちが自ら、将来を展望することができる学校づくりを進めてきました。つまり、「すべての子どもに学ぶ権利を保障する」学校づくり、授業づくりをどう進めていけばよいのかという点に立脚し、教育活動を展開しています。

これからは、21世紀社会に求められる「資質・能力」を育てる教育への提案者として、課題が多様化・複雑化するグローバル社会において、一人一人が「自立」するために、様々な人たちと「協働」しながら、新しい価値を「創造」することを求めていきます。そして、持続可能な開発のための教育に着手していきたいと考えています。

木島平村小中一貫型教育を推進するにあたり、教育課程とその理念、精神を共有して、本年度の教育実践につなげたいと思います。

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